お客様と心がつながると、お客様もあなたも嬉しいですね。
形だけの接客では、お客様におもてなしの心は伝わりません。
「和」の世界に則した丁寧な対応は気持ちのいいものですね。
心からあふれる
ニコニコとした笑顔で
お客様と触れ合っていると、
本心からのニコニコとした
笑顔が身についていきます。
日本人の心は繊細です。
繊細って美しいですね。
繊細な仕事に慣れていきます。
ご自分の中の繊細さが
磨かれていくことでしょう。
意外と知らない
日本の四季と冠婚葬祭のこと。
どんな時にどのようなお菓子が
ふさわしいのか、
日本の文化と密に関わるからこそ、
知識として身につけられます。
お店は、応接間。
お客様をお迎えする準備は、
自宅もお店も一緒です。
掃除と陳列は基本作業。外の掃き掃除や床のモップ掛け、ショーケースの拭き掃除など。お客様をお迎えするために、お店は常に綺麗な状態に保ちます。
お客様が来店されたら「いらっしゃいませ」と明るく元気な挨拶でお迎えします。
「松の家道宗」では、細かいマニュアルはありません。
次のお客様の為を思うと、今、自分がすべきことに自然に気がつきます。
午前の仕事の内容や、
お客様についての連絡など、
午後の部にしっかりと
引き継ぎをします。
お客様がご所望されたお菓子を
スグお渡しできるように、
1つ1つのお菓子を、
予め個包装しておきます。
「どのようなものをお探しですか」
「こちらはいかがでしょうか」
知識が増えると、接客も楽しくなってきます。
冠婚葬祭やお使い道に合わせたギフト包装をします。ギフト包装とは、差上げる方の気持ちを表現することです。包装技術の練習は、研修期間中の大きな課題の一つです。ちゃんとできるようになります。
お会計が済むと、出口まで行き、お見送り。
「ありがとうございます。またお越しくださいませ」
接客がちゃんとできていると、多くのお客様は、
会釈してくださいます。この瞬間はとても嬉しいものです。
そして、お車に乗られるまでは、姿を見守り、お客様のご多幸を祈念します。
一日の終わりには、翌日の準備を。
「今日もありがとうございました。明日も、
お客様と私どもにとって良き日であります
ように」と想いを込めて、片付けをします。
接客で最も大事なことは、本心からの溢れる笑顔。
お客様は、あなたの笑顔を受けて思わずニッコリされます。
私は、この空間に満ち溢れた「愛」のエネルギーを、あなたを通じて、お客様に流していただきたいと思っています。
また、お菓子作りとは、お菓子にビタミン愛を入れ込むことです。
お菓子は、嬉しいものです。歓びの象徴です。
私には、接客も製造も「愛」を高める場と思えてなりません。
お菓子屋さんの仕事とは、家事のデッカイものだと思っています。大切なお客様をおもてなしにするために、応接間を掃除してお客様の好きそうなものを飾りつけし、
お出しするお菓子やお茶は何にしようかな、と考える。
そしてお客様をお迎えするのですから、同じですよね。
仕事とは、自分を磨き、人にお役に立つこと。
ご自分と人の歓びのために、一緒に進みましょう。
松の家道宗 代表 松浦 泉